ジャン=ポール・コスタ氏に対する叙勲伝達(令和元年6月18日)
令和元年6月19日
6月18日(火),欧州人権裁判所小法廷において,ジャン=ポール・コスタ(Jean-Paul COSTA)ルネ・カサン財団理事長(元欧州人権裁判所長官)に対する,旭日重光章の伝達式を実施しました。
本件勲章は,同氏がルネ・カサン財団理事長及び欧州人権裁判所長官として,長年に亘り国際人権法分野における日本・欧州間での学術交流及び相互理解の促進に寄与したことをもって授与されました。
勲章伝達式では,佐藤欧州評議会オブザーバー大使から,コスタ氏の偉大なる功績を称えるとともに、日欧関係が人権や法の支配などの基本的価値の共有の面で深化を遂げていること,その深化にかかる同氏の協力への謝意について言及しました。これに対し,コスタ氏からは,日本が民主主義や人権という基本的価値を欧州と共有していることは非常に大きな意味があり,自らも様々な場面で日本と交流を図ってきたこと,また個人的な日本への愛着について語り,今回の叙勲に対する深い謝意が示されました。また,最後にシチリアノス欧州人権裁判所長官からも,今次勲章受章に対する祝辞が述べられました。
伝達式は約60名の欧州人権裁判所関係者,ルネ・カサン財団関係者,その他同氏の家族や友人の参加の下,大変和やかな雰囲気の中,執り行われました。