新年のご挨拶

令和7年1月27日
新年明けましておめでとうございます。

 
昨年末には、この総領事館の管轄地域でもそれぞれに魅力豊かなクリスマスマーケットが各地で行われ、邦人観光客を多く見かけることができました。2024年は、観光に留まらず、ビジネス、学術、文化、スポーツ、自治体交流と様々な分野で日仏交流がコロナの影響を脱し、活発になっていると実感する年でした。特に、パリ・オリンピック・パラリンピックは大きな起爆剤になったのではないでしょうか。総領事館としても、2023年から2024年にかけて、多くの方々にご協力頂き、またご参加頂いて日アルザス交流160周年を祝うことができました。この160周年を締めくくるイベントとしてコルマールで11月に開催された第49回ジャパンウィークには、日本から300人を越える方々が来訪し、市民レベルでの文化交流が盛大に行われました。
 
今年は、4月から大阪・関西万博が開催されます。そのフランス館では、グランテスト地域圏の協力により、アルザスワインが提供される予定です。万博を契機とした日仏交流の更なる進展に総領事館としても貢献して参ります。特に、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」は、日仏両国の関心事であり、そのためにも日仏両国の企業や学術機関の協力と連携に力を入れていきたいと考えています。
 
翻って国際社会では、分断と対立が益々顕著となり、先行きが不透明な状況となっています。こうした中、日仏両国の政治・安全保障分野での連携と協力は一層重要となっています。また、人権、民主主義、法の支配の維持・強化を目的としてストラスブールに設置された欧州評議会では、ウクライナ支援が引き続き最重要課題であり、昨年には、AIに関するビリニュス条約が作成されました。我が国としても、こうした欧州評議会の活動にG7の一翼として積極的に貢献しています。
 
最後となりますが、当地の邦人の皆様の安心安全は、総領事館の最大の関心事です。そのために必要となるサービスをこの総領事館がしっかりと提供していけるよう努めて参ります。
 
本年もどうぞよろしくお願い致します。

令和7年1月
在ストラスブール日本国総領事 内田 浩行

略歴

氏      名  内田浩行(うちだひろゆき)
生年月日  昭和43年7月12日生
最終学歴  東京大学法学部第二類卒業(平成3年3月)
採用試験  平成2年外務公務員採用I種試験
出 身 地   兵庫県

平成 3. 4  外務省入省
   19. 1  欧州連合日本政府代表部 一等書記官
   20. 1  欧州連合日本政府代表部 参事官
   22. 8  経済局国際貿易課サービス貿易室長
   24. 8  国土交通事務官 観光庁参事官
   26. 8  外務事務官 在フィリピン日本国大使館 参事官
   27.11 在フィリピン日本国大使館 参事官兼総領事
   29. 4  国際連合日本政府代表部 参事官
       7  国際連合日本政府代表部 公使
令和 2.   7  大臣官房
      〃  兼内閣事務官 内閣官房内閣参事官(内閣セキュリティーセンター)(~4.9)
   4.   9  在ストラスブール日本国総領事館 総領事